<Header>
<Author: 李白>
<Title: 渡荆門送別>
<Format: 格式不明>
<Year: 1988>
<BookName: 唐詩三百首詳解  上卷>
<Translator: 田部井文雄>
<style: 現代文有假名>
<style2: 日本現代譯文附假名標注>
<TranslatedTitle: 荊門を渡りて送別す>
<BookPage: 221>
<UsedPage: 1>
<Feature: 0>
<End Header>
<Poem>
渡遠荆門外，
來從楚國遊。
山隨平野盡，
江入大荒流。
月下飛天鏡，
雲生結海樓。
仍連故鄉水，
萬里送行舟。
<End Poem>
<Translation>
荊門（けいもん）山下（やました）の難所（なんしょ）の外（そと）へと遠（とお）ぎかって、舟（ふね）で下（くだ）って来（き）てわたしは、楚（そ）の国（くに）への旅（たび）に向（む）かおうとしている。通（とお）り過（す）ぎて来た蜀（しょ）の山々（やまやま）は、楚（そ）の国（くに）の平野（へいや）に入（はい）るにつれて見（み）えなくなり、長江（ちょうこう）は大地（だいち）の果（は）てに流（なが）れこんでいるかのようだ。

月（つき）は沈（しず）みかけて天上（てんじょう）の明鏡（めいきょう）が飛（と）ぶように見（み）え、雲（くも）は湧（わ）き続（つづ）けて蜃気楼（しんきろう）が構（かま）えられたようだ。やはりしみじみと心（こころ）ひかれるのは、故郷（こきょう）の蜀（しょ）の地（ち）から流（なが）れ下（くだ）って来（き）た長江（ちょうこう）の水（みず）が、わたしの旅行（りょこう）く舟（ふね）を万里（ばんり）の彼方（かなた）に送（おく）ってくれることである。
<End Translation>